世界の金融市場のひとつ、米国OTC市場の動向について中村龍道氏に聞いてみた。

米国OTC市場は、米国店頭公開市場として、日本人には馴染みの薄い株式市場ですが、日本の一部上場企業も公開している市場であることも事実です。最近は、日本の各証券会社のシンクタンクである総合研究所が調査を始めており、近い将来、日本でも取り引きが出来るようになるのではないかと考えております。このOTC市場は、株価の乱高下の激しいプロ市場と言われており、NY市場・NASDAQ市場に次ぐ市場と言われ、アメリカ株式市場全体で第1位の流動性(1日・約5億ドル、年間・約10兆円の取引)を誇る米国全市場の約40%がOTC市場を管理しているFINRAである事から、戦略・戦術しだいでは、面白い市場ではないかと思います。ただ、世界の金融市場は、各国の文化や経済の解釈や認識により異なりますが、今でもアメリカを中心に動いているのは事実です。日本の金融市場は、アメリカを見て独自の金融経済市場を確立してきましたが、グローバル社会となり世界で生き残るとしたら、世界の金融市場をもっと理解し、国民に正しい情報を提供する事が重要だと考えます。また、日本人の悪いところは、自分で正しい調査をせず、マスコミ情報を信じる事です。金融、投資等は自己責任と言う世界の常識ですが、果たして日本人がグローバル社会で生き残れるのか疑問です。